[アップデート]Canaryスクリプトの作成が楽になる!CloudWatch Synthetics Recorderがリリースされました!

[アップデート]Canaryスクリプトの作成が楽になる!CloudWatch Synthetics Recorderがリリースされました!

CloudWatch Synthetics Recorderの紹介です。
Clock Icon2020.10.16

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こんにちは、岩城です。

Amazon CloudWatch SyntheticsのCanaryスクリプトの作成が楽になるCloudWatch Synthetics Recorderがリリースされましたので紹介したいと思います。

Amazon CloudWatch Synthetics launches Recorder to generate user flow scripts for canaries

まとめ

  • CloudWatch Synthetics RecorderはChrome拡張機能
  • CloudWatch SyntheticsはアプリケーションエンドポイントやAPIに定期的リクエストし死活監視するもの
  • CloudWatch Syntheticsに予め用意された設計図を使えば、URLを設定するだけで簡単に利用できる
  • しかし複雑なリクエストなど設計図で満たせない要件の場合、独自スクリプトを作成する必要があった
  • Recorderを使ってWEBサイトをポチポチするだけでそのシナリオに応じたスクリプトを作成してくれる
  • 作成したスクリプトをもとにリクエストして死活監視可能!楽!

Amazon CloudWatch Syntheticsとは

アプリケーションエンドポイントやAPIに定期的にアクセスして死活監視したり、WEBページのリンク切れをチェックしたりすることができます。

Syntheticsはサービス名を指し、実際にはCanaryという枠を作成して、そこに監視アクションとなるスクリプトやアラームなど設定します。

監視アクションとなるスクリプトは予め設計図が用意されており、URLを設定するだけでスクリプトを作成することなく簡単に死活監視することができます。

また、用意された設計図で満たせないようなケースについては、独自にスクリプトを作成することも可能です。

CloudWatch Synthetics Recorderとは

一方、独自にスクリプトを作成することに少なからずハードルを感じたりした方もいらっしゃったのではないでしょうか。

そんな方に朗報です。CloudWatch Synthetics Recorderを使うことでブラウザポチポチするだけで、そのシナリオに応じたスクリプトを自動で作成してくれます!

CloudWatch Synthetics RecorderはChrome拡張です。CloudWatch Syntheticsの設定を除き、AWSコンソールで何かするってわけではないです。

実際にやってみます。

やってみた

Canaryを作成します。

設計図の中にCanary Recorderが追加されています。最初はChrome拡張がインストールされていないのでPlugin not installedになっています。リンクからChrome拡張をインストールします。

インストールするとPlugin installedになります。エンドポイントとなるURLを入力すると別タブで開くことができますが、あくまで開くだけなので利用しなくても良いです。本エントリではDevelopers.IOを利用して以下のシナリオでレコーディングしてみたいと思います。

  • Developers.IOにアクセスする
  • 上部にある検索フォームから筆者に関する記事を検索する
  • 検索結果を表示する

Chrome拡張のアイコンをクリックするとポップアップが表示されます。Start recordingをクリックします。

レコーディングが開始されますので、ブラウザ操作を始めます。

Developers.IOの検索フォームに筆者の名前を入力して検索します。

筆者に関する記事が表示されました。

想定するシナリオでの操作が完了したのでEnd recordingをクリックします。

するとスクリプトが生成されるのでCopy to clipboardをクリックしてコピーします。

マネジメントコンソールに戻ります。Canaryに名前をつけ、スクリプトエディタにRecorderからコピーしたスクリプトをペーストします。ランタイムバージョンはデフォルトのままとしました。

あとはすべてデフォルトでCanaryを作成します。ちなみにタグにCloudWatch Synthetics Recorderの利用を示す情報がデフォルトで入力されていました。

Canaryが作成された後、実行されたリクエスト結果を確認します。データポイントとなる青丸をクリックします。

ステータスが表示されます。 試しにシナリオ最後となる筆者に関する記事の検索結果のリクエストを見てみます。

以下のようにリクエストに応じたスクリーンショットを取得されているので、その内容を確認することができました。すごく便利ですね!

おわりに

CloudWatch Synthetics Recorderを紹介しました。

導入、利用方法がめちゃくちゃ簡単に利用できて最高ですね!

フォーム入力を伴うリクエストも簡単にスクリプト化でき、CloudWatch Syntheticsに設定することができました。 AWSをメインで利用していなくとも、WEBサイトの死活監視だけでも利用可能なので一考の価値があるのではないでしょうか!

本エントリがどなたかのお役に立てれば幸いです。

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